怪奇生物はトンネル工事の大先生!?『フナクイムシ』 <前編>

【流木の中にひそむナゾ生物!】

東南アジアの海辺やマングローブ林へ行くと表面にポコポコと穴のあいた流木が見つかる。
(上)フナクイムシがくらす東南アジアのマングローブ林。
(下)見た目にはごくフツーの流木。これを割ると……。
これをナタで割ってやると、とんでもなく奇妙な生物がとびだしてくる。
……いや、ごめん。
とびだしてくるっていうのはちょっとちがうな。デロデロデロッ! とこぼれ落ちてくる、というのが正解かも。
うわぁ! なんかすごいの出てきた!!
とにかくその姿がキョーレツ!
ミミズ? ヒル? ナメクジ? いや、どれでもない。なんともいえない白っぽくヌメヌメした、細長い体。さらにそのはしっこを見てみると、片方にはシカのツノのような謎のカタいパーツが。もう片方には丸いヘルメットのような、これまたカチカチにカタい物体がふたつ並んでいる。
すみずみまで奇妙なこの生物は名前を『フナクイムシ』という。
長くて白くてヌメヌメ~。うーん、なんともふしぎな生物だ。
体の前のほうにはカタい貝がらのようなものがふたつ
体のうしろにはツノみたいなもの(尾栓)が生えている
顔はないし、手足らしきものも見当たらない。ええ~、なにこれ? ビジュアルのクセがすごい!!

<後編へ続く……!>